防犯複層ガラス「セキュオペア®」
設計・施工上のご注意/標準施工法 |
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● ご注意 |
1. |
セキュオペアは受注生産品です。ご使用になる品種によっては、納期を必要とする場合がありますので、事前に弊社支店にお問い合せください。 |
2. |
セキュオペアは製造後の切断・加工ができませんので、寸法・形状は正確にご注文ください。 |
3. |
海抜1,000m以上の高地にセキュオペアを使用する場合、空気圧力調整が必要ですので、ご注文の前に弊社支店へご相談ください。 |
4. |
トップライト、温室などにセキュオペアを使用する場合は、日射や温度の影響上、厳しい使用条件になりますので事前に弊社支店へご相談ください。 |
5. |
天災地変・人為的要因、その他不可抗力に起因する場合は、品質保証対象外とさせていただきます。 |
6. |
網入板ガラスで構成するセキュオペアで、室内温水プールのトップライトなど、使用部位が高温多湿の環境でご採用になられる際には、一般の防錆処理よりハイレベルな防錆処理方法をおすすめします。詳しくは、弊社支店へご相談ください。 |
7. |
セキュオペアは、その構造上、温度や気圧の変化により2枚のガラスが凹凸にたわみます。比較的大きな寸法でかつ中空層の厚さが薄い場合、まれにガラス中央が接触し、ニュートンリング(虹色の干渉環)が見られることがあります。ガラス面積が4m2以上となる場合には、中空層12ミリを推奨いたします。 |
8. |
セキュオペア高断熱タイプ、セキュオペア遮熱高断熱タイプはセキュオSPを使用したガラス構成では製造できない場合もありますので、弊社支店にお問い合せください。 |
9. |
Low-Eガラスには、一般にピンホールといわれる小さな点状の膜抜け部が製造上できる場合がありますので、ご了承ください。 |
10. |
Low-Eガラスで構成するセキュオペアでは、携帯電話をご使用時、送受信に障害がでる場合があります。 |
11. |
セキュオSPは、ポリカーボネート板と中間膜を挟み込んでいるため、ガラス面が多少白く見えることがあります。性能・強度への影響はありません。 |
12. |
性能上、セキュオ30、60、90の中間膜は70℃を超える場所で、またセキュオSPは60℃を超える場所で長時間使用しますと発泡するおそれがありますので、そのような場所でのご使用はお避けください。 |
13. |
セキュオペアは封着部を露出する突合わせ施工には使用できません。 |
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●設計・施工上のご注意 |
セキュオペアの防犯性能を最大限に発揮させるため、窓やドアに使用する場合は四辺支持による施工をしてください。 |
1. |
セキュオペアの施工 |
- セキュオペアの標準施工法に従って施工してください。
- セキュオの中間膜が有機系の溶剤に侵される場合がありますので、施工時にはエッジ部分にご注意ください。
- ガラスを切り欠いたり、キズつけたりしないでください。
- サッシ内の排水性を良くするため、サッシ溝を清掃してください。
- セキュオは、室内側に使用してください。ただし、セキュオペア高断熱タイプの場合は、セキュオを室外側に使用します。
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2. |
サッシの選択 |
- 標準施工が可能な溝幅、深さを持つサッシをお選びください。
- 水抜き穴のあるサッシをお選びください。
- セキュオペアは一枚ガラスの約3倍の重量がありますので、それに十分耐えられるサッシ構造が必要です。
- 右に示すようなサッシ溝の底面が平坦でないサッシの場合、セキュオペアは不均等な支持になりがちです。内部結露の要因となりますので、このようなサッシは避けてください。
- 必要なかかりしろを取りやすい四方押縁のサッシをお選びください。
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3. |
熱割れ防止上のご注意 |
- 網入板ガラスを使用したセキュオペアは、使用条件によっては熱割れを生じることがありますので、事前に弊社支店へご相談ください。
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4. |
セキュオペアの保管 |
- セキュオペアの現場での保管は直射日光を避け、風通しのよい屋内に保管してください。
- 長期保管の場合は右図のような状態で屋内に保管してください。
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● 使用・メンテナンス上のご注意 |
1. |
セキュオペアの表面に紙などを貼ると熱割れすることがありますのでご注意ください。 |
2. |
Low-Eガラスは透過光と反射光で若干ですが色調がムラとなって見える場合がありますが、性能面での支障はありません。 |
3. |
セキュオペアの品質を長く保つために、セキュオペアとサッシの水密性が悪くなっている場合には、シーリング材を打ち直してください。 |
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● 使用・メンテナンス上のご注意 |
1. |
網入板ガラスで構成するセキュオの表面に紙などを貼ったり、冷暖房の吹き出し空気を直接当てると熱割れを起こすことがありますのでご注意ください。 |
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● 標準施工法 |
1. |
セキュオペアの封着部は有機材料によってその機能を保っている関係上、寿命のある製品です。セキュオペアの品質を長期間保つためには、施工方法が重要な要因になりますので、標準施工法をお守りください。 |
2. |
セキュオペアの封着部やセキュオの中間膜は、長時間水に接していると吸湿して、劣化が早まります。そのため比較的水の浸入しにくいシリコーン系の弾性シーリング材による施工法をお奨めします。サッシによってグレージングチャンネルを使用する場合には、穴あきグレージングチャンネルなど排水性を考慮したものをご使用ください。 |
3. |
クリアランス・かかりしろなどの数値は下表の数値を最小値としてください。 |
4. |
セキュオペアの封着部は長期間、水に接していると劣化が早まりますので、サッシ溝内に入った水をすみやかに排出するため、サッシ下辺部に5mmφ以上の水抜き穴を3カ所以上設けてください。 |
5. |
セキュオペアの封着部を保護するため、サッシとガラスの間のシーリング材は、JIS A 5758-1997に規定する9030区分に合格する良質のシリコーン系シーリング材をご使用ください。セキュオSPをご使用の場合は、シリコーン系シーリング材でも脱アルコールタイプ(推奨:東レSE960)を、その他のセキュオをご使用の場合は、脱アルコールタイプまたは、脱オキシムタイプ(推奨:東レSH780)のシーリング材をご使用ください。 |
6. |
バックアップ材は発泡ポリエチレンをご使用ください。 |
7. |
セッティングブロックは、硬度80°〜90°で次の寸法のものを2個ご使用ください。
長さ25×Amm以上(但し、最小50mm程度)
A:ガラス面積(m2)
幅:ガラス厚さ+5mm程度 厚さ:7〜12mm程度 |
8. |
セッティングブロックやグレージングチャンネルなどは、セキュオペアの封着部やセキュオの中間膜に悪影響を与えないように、耐シリコーンタイプなど可塑剤のでない良質なものを選定してください。(セッティングブロック:推奨
EPDM耐シリコーンタイプ) |